2014年3月31日月曜日

院外処方,明日開始.

 いよいよ,明日更別村診療所は院外処方を開始します.
 今日は診療終了後,システムの切り替えの作業をしました.
 その合間,明日オープンを迎える診療所の目の前のフナキ薬局さんに打ち合わせもかねて見学してきました!
更別の薬局らしく,どんちゃんが看板に.
 更別村診療所はこれまで院内薬局からお薬を処方してきたのですが,薬剤師は不在.お薬の専門家である薬剤師からの指導を受けて頂くことはできていませんでした.
 院外処方を開始することで村内に調剤薬局ができ,そして薬剤師さんが村にやってくる.
 私たち医療者や介護・福祉現場と連携し,住民の皆さんに今まで以上に安心してお薬を使って頂けるようになることを願っています.









素敵な外観ですね.診療所から歩いて1分?

















日用品も取り扱っています.
診療所やご高齢の方たちの
住む住宅「シルバーハウジング」のある
この地区にはお店がありません.
ご高齢の方たちにとって便利になることでしょう…



2014年3月30日日曜日

アルバムはすぐ見られる所に並べておくとよいかも

  25日連続時間外診療当番中のヤマダです. こういう体力勝負は何歳までできるのでしょうか? 同い年のイチロー選手が頑張っているうちは頑張らねば,と思う今日この頃です.

 さて,最近は医療に関するお話が多かったので,久しぶりに田舎の家庭医の日常を紹介です.といってもサークル「さらべつ ほーぷ」 的子育てのお話です.

 ヤマダ家では最近,家族のアルバムをリビングのすぐ取り出せるところに並べることにしました.
 本棚のある部屋にしまいきれなかっただけなのですが,目につくところに,しかも子どもたちも自由に取り出せるようにアルバムが並んでいると,意外に頻繁に頻繁に取ってみるものですね.

 仕事から帰ると,寝る直前の子どもたちが自分たちの小さいときのアルバムを広げている.
ヤマダも「おお,懐かしいねえ」と横からのぞき込む.
「お父さんもすわって!」と子どもたち.
せっかくだから子どもたちを膝にのせて一緒に見る.
「今ももちろんかわいいけど,この時もかわいかったねえ」
「このときは楽しかったねえ」
などとやりとりしているうちに互いにずいぶん気持ちも暖まってくるものです.

こんなアルバムを介した子どもたちとの交流,サークル「さらべつ ほーぷ」が地域の皆さんにお伝えしたいと考えている「ライフスキル」の中でも最も重要な「セルフエスティーム(健全な自尊心〜自分を大切に思う気持ち)」を育てている貴重な時間なのではないかな〜と感じました.

 デジタルカメラ,さらにはスマホで写真をとる時代.日常の忙しさでなかなかアルバムに写真を残していくのが難しくなった時代ではありますが,皆さんは日々撮りためた写真,どうなさっているでしょうか?

 最近はネット上で撮りためた写真を送ればアルバムを作ってくれるサービスもあるようです.ヤマダ家ではこの数年ヤマダ妻がこのサービスを利用して1年分のアルバムを作ってくれています(感謝!).

 ということで,「アルバムはすぐ見られる所に並べておくとよいかも」でした.

2014年3月24日月曜日

退職についてのご挨拶(ナカムラより)〜診療所かわら版 2013年3月号より〜

厳しい冬の寒さも弱まり、少しずつですが春らしい気候になってまいりました。2年前の春より更別にやってきて診療所副所長を担って参りましたが、この度3月末日をもって同診療所を退職して次なる地に旅立つこととなりました。
思い返すと、私中村はこれまでずっと、「性別・年齢などに区分されないあらゆる疾患や状態の方々」を等しく診療できるよう様々なトレーニングをしてまいりましたが、この更別に来てから、真にその成果や本領を発揮することができていたように感じております。この診療所の特徴はほぼすべての領域の診療科の問題を抱えた方が来所され、毎日様々な問題に対応することになります。それらに対応することは時には難しいものもありましたが、かねてより医師を志したそのときのイメージに近い診療することができ、とても充実した気持ちで仕事をさせていただきました。
また、更別の皆様はとても人間性も穏やかで優しい方が多いことを赴任後より今までずっと変わらず感じておりました。その中には、感情を揺さぶられるような本当にすばらしい出会いも数多くあり、そのひとつひとつの交流を通じて、医師として人として私も成長することができたように思います。
さらに更別での日々は医師としてだけでなく、住民としてもとても楽しいものでした。特に私は一児の父としてこの村に住まいましたが、息子や様々な地域活動を通じての交流も数多く、短い期間でしたが確かに「村の一員」として迎え入れられての実感を得られる・・・そんな貴重な経験を得ることができました。先日2歳になった息子もこの村でとてもまっすぐ健やかに育っており、乳幼児期という今後の成長にとって大事な時期をすばらしい環境で過ごさせることができたことを本当にうれしく思っております。
4月よりは滋賀県の診療所に勤務することになります。そこはこの更別の診療所同様、まだ日本では数少ない「複数の家庭医や研修医・医学生が集う教育診療所」になります。私はそこの指導医、しかも「教育担当責任者」という責任職として、更別で学んだことを胸に腕を振るう予定になっています。
 この村、この診療所で過ごした日々、様々な出会いの一つ一つが私にとっての最高の宝物です!皆様、本当にありがとうございました! 
20143月某日 休日の医局より思いを込めて・・・~

副所長 中村琢弥

2014年3月23日日曜日

インフルエンザワクチンは個人戦よりも団体戦が得意?

更別(と近隣町村の)インフルエンザ流行も一段落.
今年は複数のウイルスが流行し,更別では2月上旬と3月上旬,2回の流行のピークがありました.

・お子さんの多い家庭ではほぼ1か月,インフルエンザが家庭で蔓延しっぱなし.
・ご夫婦で勤めに出ていらっしゃるご家庭では2度も比較的長期の有給休暇を取得しなくてはならない.
・3月中旬になり学級閉鎖に追い込まれるクラスもあったり,学校現場は授業の管理に一苦労…

などなど,インフルエンザは個人に重大な結果をもたらしうる疾患としての側面と社会生活に重大な影響を与えうる疾患としての側面を持ち合わせています.
あと,私たち医療者が疲弊する,という一面も…(笑)
何とかインフルエンザにかかることなく,また,大流行を起こさずにシーズンを乗り切りたいものです.

インフルエンザの予防といえば予防接種(ワクチン)です.
ところが,

「接種したのにかかっちゃった.」

という方,いらっしゃったのではないでしょうか?

ワクチンの効果は完璧ではありませんので残念ながらある程度そういう方たちはいるのが現実です.「かかったときに治療すればいい」「ワクチンを打ってもかかってしまうなら打たない」などという言葉をいただくこともあります.

 しかし,それはワクチンに効果がないということとは違います.インフルエンザワクチンは10%の流行を5%くらいに抑える効果があることが分かっています(参考文献: 【家庭医が教える病気の話】(35)ワクチンはみんなで受ける[名郷直樹著]).
 更別であれば340人の流行を170人に抑えることができる.170人がインフルエンザにかかることを避けられる,という訳です.

ワクチンの効果を正確にお伝えするなら
個人のレベルではワクチンを接種しても「かかるかも知れないし」「かからないで済むかも知れない」としか言えない.でも例えば「学校のクラスみんなで受けたらインフルエンザにかかる人は出るかも知れないけど,学級閉鎖になるほどたくさんの人がかかるようなことはないかもしれなくて,かからない側の人になる可能性は高くなる.」とは言えます.

たとえて言うなら,インフルエンザワクチンは個人戦よりも団体戦の方が得意なのです.

野球やサッカーなどのチームスポーツではスーパースター的に上手な選手が1人だけいてもなかなか勝てないチームをよくみますよね.逆にそのような選手がいなくてもみんながしっかりトレーニングしチームプレイに徹すると結構強い.
インフルエンザに負けないようにするには,皆さんにチームプレイの意識,公共や社会への貢献という意識が少しだけ必要であるとも言えます.

更別村診療所では65歳以上のご高齢の方と12歳以下のお子さんには格安でワクチンを提供しているのはそんな理由からなのです.
とにかくたくさんの人に接種して頂きたい.
今シーズン,更別村民で接種頂けたのは1000人弱.

保育園,幼稚園,学校現場では先生,児童/生徒さんたちの接種率はまだまだ高いとは言えません

共働きの世帯が多い昨今,インフルエンザワクチンにお子さんを連れてくるために仕事を休むのが難しいという面もあるかも知れませんが,流行期に突如有休を取ったり,さらには学級閉鎖になってしまったりすることと比較するといかがでしょうか?
昔のように学校現場に私たちが予防接種にお伺いすることができれば接種率も格段に上がるのでしょうが,簡単には実現できないのが実情です.

来シーズンの住民の皆さんのチームプレイに期待します!

2014年3月17日月曜日

節分・ひな祭り会 〜診療所かわら版2014年3月号より〜


また、参加していただいた皆さんに自分の干支が描いたイラストをつけていただき、同じ年(?)の人も見つけてもらいました。新たな共通点を見つけた方もおり、話がはずみました。

 2月26日(水)診療所のリハビリ室で節分・ひな祭り会を行いました。
 今年も健やかクラブの皆さんにご協力いただき、踊りの披露からスタート。衣装も艶やかで3組の踊りを見せていただきました。

続いては、患者さんも参加するレクレーション。鬼の顔を描いた風船を豆の入ったお手玉で割るというもの。家族の方にも参加していただき、盛り上がりました。   
 最後は、すずらん会のみなさんも一緒に春の歌を合唱。手遊びを交えながら皆で楽しく体操もできましたね。

 皆さんの協力で楽しい会になりました。ありがとうございます。
 早く、暖かい春が来ますように。

理学療法士 堀 那緒子

2014年3月16日日曜日

先週のうれしかったこと

2年間の間に海外も含めたくさん勉強されたクサカさん.
成長した姿にほれぼれです.
 今週から5週連続の土日の診療当番に入っているヤマダです.
 1名の医師が長期休職中でかつ1名の医師がもうすぐ転勤のため他にやる人がいないんです.
 でも,所長が当番のときは「荒れない」というジンクスがあるので大丈夫!5週間,きっと平穏無事でしょう(笑).
 逆にナカムラとある看護師(それは秘密)がコンビになったときは「荒れる」というジンクスもあります.本当なんです.
 さて,そんな更別村診療所ですが,先週,右らしいことがありました.2年前この診療所で実習された,学生のクサカさんが無事医師国家試験に合格し埼玉からわざわざ会いに来てくれました!
 2年前に実習したときのこのブログの記事をご覧下さい.
「また戻ってきます!」の宣言どおりに戻ってきたのです.
たしかあのときは循環器科医になるべきか,家庭医になるべきか迷っていた時期.

今回は?
「家庭医になります!」と宣言しました!

 初期2年間の研修先も私たち北海道家庭医療学センターと並び全国的に有名な家庭医の施設をもつ総合病院に就職が決まったとのこと.
 先が楽しみな若い仲間がまた1人増えました.
 人を育てることは親としても職業人としても大変なことですが,それだけに得られる喜びも大きいものです.
 そしてこのような志ある医学生の教育に,明日の医療者を育てることに更別の住民の皆さんが関わって下さっている.誇るべきことと思っています.

2014年3月11日火曜日

3.11.

皆様は今日をどのようにお過ごしでしたか?
3年.

震災の年とその翌々年の2回, 家庭医として被災地の診療支援に携わらせていいただきました.しかし,2年にわたり続いた診療支援も終わり,震災のことは報道やインターネット上の情報で伝え聞くのみ.今のヤマダできることは被災地の皆様を思いひたすら祈ることのみかもしれません.

いつものように診療に明け暮れて終わってしまった3年目の3.11.
眠りにつく前に自宅のデスクでこの記事を書いております.

診療所医局のヤマダのデスクには
診療支援でお世話になった
祐ホームクリニック石巻の皆さんにいただいた
寄せ書き.
今年も更別のアスパラを送りますよ〜!

風邪薬の眠気は,ただの眠気ではない? 〜船木先生の薬の話 かわら版2017年10月号より〜

「風邪をひいたかな?」と感じた時、症状が悪化しないように早めに風邪薬を服用される方も多いのではないでしょうか。今月は、風邪薬を飲んだ時の副作用について、フナキ調剤薬局 船木達 薬剤師にお話を伺いました。      風邪のつらい症状...