2015年12月30日水曜日

年末年始のご挨拶

 早いもので平成27年が終わりを迎えようとしています.
 振り返ると,今年も国内では安全保障問題や自然災害,世界ではISに代表される国際的なテロの脅威やTPPの問題などいろいろなことがありました.医療者として心配なのは広がる貧困や格差の問題です.社会・経済的に不利な立場の人ほど,重い病気にかかったり短命に終わる人が増えていくことがWHO(世界保健機構)の確かな研究結果として示されているからです.裕福であるといわれる更別村もその例外ではないと私は思っています. そして住民の皆さんにもっともっと考えて頂きたいのは「2025年問題」.そう,高齢化の問題です.私たち専門職の努力だけでは更別村はこの問題を乗り越えられないことが分かってきました.地域の皆さんの協力が必要です.
 みんなで「福祉のこころ」を育て,支え合う.そんな地域,更別村になっていってほしいな,と強く願うようになった1年でした.
 診療所の提供する医療も時代や環境の変化に合わせて少しずつ変化しています.このかわら版を通じて皆さんにお伝えしていくことも地域の医療機関として大事な仕事だと思っています.
 平成28年が皆さんにとって穏やかで実りある1年になることをお祈りして筆を置きたいと思います.

所長 山田康介

2015年12月27日日曜日

クリスマス会 〜診療所かわら版12月号より〜

12月9日(水)診療所のリハビリ室でクリスマス会を行いました。
例年通り、デイサービスや支援ハウスの方々もご招待しました。
今年のスタッフ出し物も3つ用意。例年行っているハンドベルは「もみの木」「お正月」の新曲を追加し6曲を披露。時折間違った雰囲気もありましたが、笑顔でフォローできました。
去年好評だった、アイドルグループの曲に合わせたパフォーマンスは、さらにバージョンアップ。けん玉の成功、フラフープ回し、一輪車など、皆を楽しませてくれました。

今年一番盛り上がったのは、川合先生こと『エスパー川合』の手品ショー。笑いもあり、新聞紙の手品や体が宙に浮く手品は、あっと驚かされ、たくさんの拍手をもらいました。
また、サンタクロースから家族の手紙も届き、心温まる会になりました。
デイサービスや支援ハウスから参加し、会を盛り上げてくれた皆さん、 ボランティアで参加してくださったすずらん会の皆さん、当日来て下さった家族の方々のおかげで楽しい会
になりました。ありがとうございました。 

理学療法士 堀 那緒子

毎年,スタッフみんなで楽しみながら時間をかけて会を作りあげてくれています.
年々充実した内容になっている気がしますし,普段診療所を利用して下さっている皆様との貴重な交流の場になっていると思います.
所長としてはスタッフのみんなに本当に感謝です.

所長 山田 康介





2015年12月21日月曜日

インフルエンザについて

ついに更別でもインフルエンザの流行がはじまってしまいました.
今回はインフルエンザの診断や治療,登校・登園についてお知らせします.

<症状>
一般的な風邪症状(咳、鼻水など)の他に、38度以上の急な発熱、悪寒、頭痛、関節痛、全身倦怠感などの強い全身症状を伴うことが多いです。

<診断>
明らかな流行やインフルエンザ患者との接触がない場合は、迅速検査を行います。
この検査は、症状出現後24時間以内は偽陰性(本当はインフルエンザでも検査は陰性)になることが多いため、
症状出現後24~48時間の受診 
をおすすめします。
ただし、ぐったりしている場合や解熱薬がなく処方希望の場合等は、すぐに受診してください。

<治療>
インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス薬がありますが、持病がなく普段元気な方のほとんどは薬を使用しなくても約1週間で自然に治る病気です。
薬の持つ副作用のことも考慮して
抗ウイルス薬を使用しない という選択肢もあります。
(重症化しやすい幼児および高齢者、持病がある方には、抗ウイルス薬の使用をおすすめしています。)
抗ウイルス薬を使用する場合は、発症後48時間以内に使用開始することが必要です。また、熱が下がって症状がなくなっても、決められた期間の使用が必要です。これは、抗ウイルス薬に抵抗性を持ったインフルエンザウイルスに変化するのを防ぐためです。

<登校・登園について> 
学校保健安全法で定められています!
インフルエンザを発症した後5日を経過、かつ解熱した後2日
(幼稚園や保育園に通う幼児は解熱した後3日)を経過するまでは出席停止です。

胃腸炎の予防と治療 〜かわら版2015年12月号より〜

皆様、こんにちは。お元気ですか?川合です。11月末には予想もしない大雪が降り、一気に真冬に突入した感があります。冬と言えば!ではなく、そう、胃腸炎がはやる季節です。今日は胃腸炎についてのお話しです。まずは何よりかからないこと。そこでクイズです。胃腸炎にかからないために、大事なことは次のうちどれでしょう?

心身を鍛錬するため、毎朝、外で冷水を頭から浴びる。
こまめに手洗いをする。
胃腸を励ますため、毎日自分のお腹に「がんばれ」と声をかける。

正解は……②でした。今回もかなり難しかったですね。
①は沖縄ならまだしも北海道でやると命にかかわります。
やめたほうがよいでしょう。
そう、手洗いが非常に大事です。外から帰ってきたときトイレのあと調理や食事の前には流水と石鹸で手洗いすることを絶対に忘れないでください。胃腸炎が完全に防げるわけではありませんが、とても大事であることには間違いありません。

では次に胃腸炎になったらどうするかです。
胃腸炎の多くは「ウイルス性胃腸炎」と呼ばれるもので、実は特効薬がありません。整腸剤や吐き気止めなどを使うことはありますが、一にも二にも大事なのは、脱水予防です。しかもただ水を摂るのではなく、塩分、糖分を同時にとることが大事です。そうは言っても胃腸炎の時は食欲が落ちますよね。そんな時には経口補水液です。これは自宅で簡単に作れて、しかも点滴と同じ効果がある‼と言われています。
【作り方】
砂糖40(大さじ4と1/2)と食塩3(小さじ1/2)を湯冷まし1リットルによく溶かす。
かき混ぜて飲みやすい温度にする。
果汁(レモンやグレープフルーツなど)を絞って飲みやすくする。
たったこれだけです。これを少量ずつこまめに飲めば、脱水を防げます。
一度ご家庭でも作ってみてください。それでは皆様、ごきげんよう。

川合晴朗

2015年11月17日火曜日

11月に実習された学生さんから感想を頂きました.

11/9(月)〜11/12(木)に実習された原納 遙さん(京都府立医科大学6年生)から感想を頂きました.
ご本人より写真,感想の掲載に許可を頂きました. 「この実習・見学の期間中で印象に残ったことは何でしたか?」という質問に対する回答から抜粋(一部ヤマダが補足)です.




「家庭医は患者さんの満足度を上げるためだけにBPS(Bio-Psycho-Social)モデルや患者中心の医療(の技法)を実践しているわけではないんです.そうしないと治療がなされない(医師が患者さんに提案した治療方針を患者さんが受け入れてくれない)からです.」山田先生の外来での一言ですが,その一言を聞くまで私は患者中心の医療(の技法)とはそれをしることでよりよい人格形成が進むような,そういったものとしてとらえていた部分があったと思います.しかし本当はそうではなく,これは医療の技術の一つであり,それを習得し実践できてはじめて医師として診療ができるのだなと痛感しました.
事務長の佐藤さん,院外薬局の舟木さん,乳児健診先の保健師のみなさん,村民の多くの人が山田先生のことを慕っている姿が大変印象的でした.まさに村のお医者さんという幹事でした.外来や乳児健診で,相手に安心感を与え自然と語りを促すような雰囲気を醸し出される姿も印象的でした.

ご家族と患者さんをはじめ地域の方のことを一番に考え忙しく働かれる先生方についていろいろ見学させて頂く毎日がが楽しかったです.

一つでも多くのことを学んでいこう,とたくさんの質問を私たちにぶつけてくれました.
これから国家試験にむけて勉強,とのこと.がんばって下さい!
そして…家庭医(総合診療医)になって欲しいなあ…

2015年10月21日水曜日

本当にうちの子? 〜十勝毎日新聞10月5日掲載「おおきくなあれ」より〜

 と言いたくなるくらい,子どもが親と正反対のことをやらかしてくれることありませんか?
 わが家では小学5年生の息子がそうです.
 父親の私は何でもきちんとしなければ気が済まない性格です.やると決めたらしっかりやる.休憩や楽しみはやらなければならないことが終わるまで後回し.
 対する息子は…楽しいこと優先!お出かけから帰ってきても後片付けはいい加減,勉強も早く遊びたいからとにかく省エネで済ませようとする…まるで私とは正反対.親子なのに似てない.
「楽しいことを後回しにするなんて,どうしてそんなにつまらない生き方をしているの? お父さんも本当はこうしたいくせに.」と挑戦状を突きつけられる思いです.
きっと図星なのでしょうね.腹が立って「こりゃあ!」と大声で怒鳴ってしまう.
「うちの子とは思えない!」なんてとても憎たらしく思ったりします.
 そんな時,私はお産に立ち会いはじめて息子をこの手に抱いた,忘れることのないあの日のことを思い出すことにしています.不思議なのですが,そうすると憎たらしい気持ちがスッと消え失せ「それでもやっぱりこの子はわが家の大切な息子なんだよなあ.」といとおしい気持ちがよみがえります.
息子の振る舞いは私の鏡像でもあるのだろうなあ,と理解を示しつつ息子の成長を見守っていきたいと思っています.
読者のみなさんの家庭ではいかがでしょうか?

所長 山田康介

2015年10月19日月曜日

たくさんの人にインフルエンザワクチンを接種してほしいワケ 診療所かわら版 2015年10月号より

たくさんの人にインフルエンザワクチンを接種してほしいワケ  

今年度(2015年)から更別村民は一律1回 ¥1,000でインフルエンザワクチンを接種頂ける用になりました.
インフルエンザワクチンが3価から4価と効果が高められたのに伴う仕入れ値が高くなったのにもかかわらず村役場の協力を得てこれだけの低価格での接種を実現したのは,他でもなく「より多くの住民の方に接種してほしい」からなのです.


予防接種を受けてもインフルエンザにかかっちゃうから、しなくてもいいんじゃない?
今までかかったことがないから大丈夫じゃない?
と思っていませんか?
実は、それは間違いです。

インフルエンザ予防接種には重要な集団免疫という効果があるのです。 
集団免疫とは、多くの人が予防接種を受けることで、病気が流行しにくい集団にすることです。集団免疫によって、免疫ができない乳児や免疫不全の方、重症化する危険が高い乳幼児や高齢者を守ることができます。 

 免疫のない人

 
予防接種をして免疫のある人


 発症した人

集団A(予防接種率の低い集団)


インフルエンザが流行しやすく、乳幼児や高齢者、免疫不全者が発症し、重症化・死亡する危険が高い。















集団B(予防接種率の高い集団)
インフルエンザが流行しにくく、乳幼児や高齢者、免疫不全者を守ることができる。

















インフルエンザにかかると重症になりやすい人が、あなたの身の回りにいるかも知れません。そのような人を救うのは、あなたの予防接種なのです
また、幼稚園・保育園・学校等の教育現場や医療、福祉、介護に関わる人には、感染症に弱い子どもや高齢者を守るためにも、ぜひ受けていただきたいと思います

【インフルエンザ予防接種のご案内】
(期間)
107日(水)から1225日(金)まで 
(接種日時)
水曜日と金曜日の13:30〜と16:00〜
(接種会場)
福祉の里総合センター(保健福祉課) 集会室
(接種料金)
1回 ¥1,000円(村外の方は¥2,500)
 ※生後6ヶ月~13歳未満の方は3~4週間あけて2回接種が必要です。

(申し込み)
更別村国民健康保険診療所 TEL 0155−52−2301

風邪薬の眠気は,ただの眠気ではない? 〜船木先生の薬の話 かわら版2017年10月号より〜

「風邪をひいたかな?」と感じた時、症状が悪化しないように早めに風邪薬を服用される方も多いのではないでしょうか。今月は、風邪薬を飲んだ時の副作用について、フナキ調剤薬局 船木達 薬剤師にお話を伺いました。      風邪のつらい症状...