2015年3月20日金曜日

離任のご挨拶(塚本高裕) 〜診療所かわら版2015年3月号より〜


昨年4月からの1年間、あっという間でしたが、皆様には大変お世話になりまして、誠にありがとうございました。前任地の室蘭とは環境もがらりと変わったため初めての経験も多く、利用者の方々にはご迷惑をおかけした場面もあったかと思いますが、皆様のご理解のもとあたたかく迎えていただけたおかげで、医師として成長することができました。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

この1年間で学んだことは色々ありますが、今までと一番違うことは、診療に携わる中で地域の方々の生活を思い浮かべやすくなったことでしょうか。都市部で診療をしていると誰がどこで何をしているか、地域の方々の生活が見えにくかったのですが、更別に来て外来でお話を伺う中で、例えば農家さんの生活がどんなものなのか、その大変さや季節ごとの医療機関との付き合い方などを垣間見ることができました。患者さんのお仕事を含めた『背景を理解する』ということは家庭医としてとても大切なことなのですが、その大切さを実感することができた1年でした。

皆様にいただいた経験を糧として、今後も医師としての研鑽を積んで参りたいと思います。

2015年3月17日火曜日

2月と3月に実習された学生さんから感想を頂きました.

2/23(月)〜2/27(金)に実習された松宮美沙希さん(筑波大学5年生)
3/2(月)〜3/6(金)に実習された金子昌裕さん(神戸大学5年生)
からそれぞれ感想を頂きました.
それぞれ
「この実習で印象に残ったこと,最も教育的だったところは何ですか?」
質問に対する回答から抜粋です.

松宮さん
印象に残ったことは、前述しましたが、家庭医の役割です。
ムネカタ医師(右)と語り合う松宮さん.女性医師の
先輩から何を学んだのでしょうか?
今まではなんとなく患者さんを診ると理解していましたが、健康維持とライフバランスを診ることだとようやく理解しました。
具体的には、訪問診療させていただいた男性の現在と今後に医療者はどう関わっていくべきか、振り返っていたときです。
訪問診療することで、家族だけでなく社会との関わりが保たれているので、家庭医には架け橋のような役割もあることに感銘を受けました。
教育的なことは、やはり振り返りの時間です。
言われてみれば、どういうことなんだろう?といった疑問点も解決へと導かれる場なので、勉強になりました。振り返りを通して、考えて実習をするようになりました。
今までは大学での実習はただやりこなすだけでしたが、考えることで記憶に鮮明に残りますし、振り返りの時間で深められるのでいい方向に働きました。
むしろ考えないと、何も印象に残らない実習となるので、一週間考え続けられたのはよかったです。

金子さん
先生方の医療に対する考え方や研修教育に対する姿勢などを伺うことができたこと、外来診療や訪問診療を実際に体験させていただく機会もあり、非常に貴重な体験でした。
先生方が発言の機会を与えてくれる、自分の考えを話す時間を与えてもらえたのが一番自分にとってよかったと思っています。言語化する能力をもう少し意識して鍛えたり、自分の考えをまとめていかないといかないことを痛感させられました。

松宮さん,金子さんお二人とも積極的に学び,更別の冬,美味しい食べ物を満喫して行かれましたよ!






2015年3月14日土曜日

節分・ひな祭り会 〜診療所かわら版2015年3月号より〜


225日(水)に診療所で、入院患者さんを対象に節分・ひな祭り会を行いました。毎年この時期に、ボランティアすずらん会や健やかクラブの方々が来てくれる日程に合わせ、節分とひな祭りを合同で行っています。
健やかクラブは3曲の踊り。キレイな衣装と揃った踊りを披露してくれました。レクレーションはお手玉を投げて鬼や妖怪が書いてある風船を割るゲーム。風船が割れる音に、入院患者さんやスタッフまで驚き、盛り上がりました。
最後はすずらん会の方と一緒に春の歌を合唱。
今年も手作りのひな人形が会を盛り立ててくれました。
ボランティアの方々、手作りひな人形を届けてくれた方に感謝します。もうすぐ暖かい春ですね。


(理学療法士  堀 那緒子)




メッセージ 〜どんぐり通信2015年3月号より〜

どんぐり保育園のかわら版,どんぐり通信に山田が不定期に連載している
「医業も父親業も日々鍛錬. 」19回をご紹介します.

 卒園・卒業の季節です.
 更別にやってきてまる14年.乳幼児健診,園医・校医を務め,ほとんどのお子さんを赤ん坊の時から見てきた私としては毎年感慨深い季節です.

 4月から初めて集団生活をはじめる皆さん.
 規律正しく生活することを求められる小学校へ進む皆さん.
 心も体も大人へ急激に変化していく中で学ぶ中学生になる皆さん.
 人生初の大勝負(入試)を乗り越えて高校生になる皆さん.

 それぞれにこれまで積み重ねてきた学びの上に新たなチャレンジが待っていますね.
新しい生活への期待と不安とが入り交じった,そんな気持ちでお過ごしではないかと思います.
でも,大丈夫.

更別は医師の私に限らず,たくさんの人が皆さんの成長を見守っています.大事に思っています.更別にいるたくさんの大人が皆さんの支えになりたいと思っています.
お父さん,お母さん,先生方,保健師さん.まちのパン屋さん,床屋さんも.
つらくなったり,落ち込んだりしたら,いつでもいい,ここにいるから教えて欲しい.

だから思い切りチャレンジしてほしい.そして失敗も経験してほしい.
失敗から学んで成長するのが人間なのだから.

みんな,大丈夫.


そしておめでとうございます!

仕事納め。2023年も1年間お世話になりました!~診療所かわら版12月号

本日の午前診療をもって、年内の通常診療は終了となりました。 午後は恒例の大掃除。わたくし、小さい頃から掃除や片づけが大の苦手なもので、神経を使いすぎるのか掃除をした次の日に熱を出して寝込む習性があります。 …なんて頓狂な方はめったにいらっしゃらないと思いますので、この年末年始にお...