2015年12月21日月曜日

胃腸炎の予防と治療 〜かわら版2015年12月号より〜

皆様、こんにちは。お元気ですか?川合です。11月末には予想もしない大雪が降り、一気に真冬に突入した感があります。冬と言えば!ではなく、そう、胃腸炎がはやる季節です。今日は胃腸炎についてのお話しです。まずは何よりかからないこと。そこでクイズです。胃腸炎にかからないために、大事なことは次のうちどれでしょう?

心身を鍛錬するため、毎朝、外で冷水を頭から浴びる。
こまめに手洗いをする。
胃腸を励ますため、毎日自分のお腹に「がんばれ」と声をかける。

正解は……②でした。今回もかなり難しかったですね。
①は沖縄ならまだしも北海道でやると命にかかわります。
やめたほうがよいでしょう。
そう、手洗いが非常に大事です。外から帰ってきたときトイレのあと調理や食事の前には流水と石鹸で手洗いすることを絶対に忘れないでください。胃腸炎が完全に防げるわけではありませんが、とても大事であることには間違いありません。

では次に胃腸炎になったらどうするかです。
胃腸炎の多くは「ウイルス性胃腸炎」と呼ばれるもので、実は特効薬がありません。整腸剤や吐き気止めなどを使うことはありますが、一にも二にも大事なのは、脱水予防です。しかもただ水を摂るのではなく、塩分、糖分を同時にとることが大事です。そうは言っても胃腸炎の時は食欲が落ちますよね。そんな時には経口補水液です。これは自宅で簡単に作れて、しかも点滴と同じ効果がある‼と言われています。
【作り方】
砂糖40(大さじ4と1/2)と食塩3(小さじ1/2)を湯冷まし1リットルによく溶かす。
かき混ぜて飲みやすい温度にする。
果汁(レモンやグレープフルーツなど)を絞って飲みやすくする。
たったこれだけです。これを少量ずつこまめに飲めば、脱水を防げます。
一度ご家庭でも作ってみてください。それでは皆様、ごきげんよう。

川合晴朗

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