2017年12月22日金曜日

お薬が余ってしまった皆様へ 診療所かわら版2017年12月号より

ご自宅で、診療所から出されたお薬(飲み薬、塗り薬、貼り薬など)が余ってしまい、どうしようかと思っている方はいらっしゃいませんか?
余ったお薬は、フナキ調剤薬局様で整理してもらうことが出来ます。
お困りの方は、診察時に医師に申し出てください。
その旨、医師から薬局に連絡させていただきます。
診療所受診後、余っているお薬を持って薬局に行って頂きお薬の調整をしてもらいます。
わからないことがあれば医師にご相談ください。

古川 

2017年12月17日日曜日

低用量ピルの処方をしています. 診療所かわら版 2017年12月号より

低用量ピルは、女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)を適切に調整することで排卵を抑制するお薬です。毎日1回1錠ずつ飲むことで、確実に避妊する(望まない妊娠を防ぐ、成功率ほぼ100%)ことができます。避妊をしたい女性が自分自身の意思で避妊できる方法です。(お薬を中止すれば、すみやかに妊娠できる体に戻ります)

また、毎月の生理に伴うつらい症状(生理痛、頭痛、肩こり、腰痛、めまい、吐き気、むくみ、イライラや憂うつなど気分の変調、乳房の張りや痛みなど)を軽くする効果や大人ニキビ・肌荒れ・多毛症の改善、生理が周期的になり出血量を減らす効果もあります。

試験や旅行など大事な予定にあわせて、計画的に生理日を変更することもできます。お薬を飲み始めたときに副作用(吐き気や不正出血等)が生じることもありますが、飲み続けることで軽減します。そのため、生理日の変更をご希望の場合は、大事な予定の2か月前にはご相談ください。来年1月~2月に試験等ある方は、12月中に受診されると良いですね。

その他にも子宮内膜症の予防・進行抑制、子宮体がんや卵巣がん・卵巣のう腫のリスク低下、乳房の良性腫瘍の発生率低下など避妊以外にも多くの効能があり、海外では広く普及(欧米では約40%)しているお薬です。

ただし、喫煙や高血圧、血栓症になったことがある等、静脈血栓症のリスクが高い方には処方できないことがあります。

お値段(診察料・薬代含)は、初診時2,100円、以後月1,640円です。

※ 冬期は暖房費加算あり  
※ 副作用等なければ長期処方(最長3か月)可能

避妊の相談や生理に伴うつらい症状でお悩みの方、大事な予定にあわせて生理日を変更したい方は、ご相談ください。           

医師  棟方 智子

便秘について 〜治療編〜 診療所かわら版2017年11月号より

今月は「便秘」について 治療編です。

現在多く使われているお薬は以下の2つです。他にも漢方含め幾つかあります。

①便を柔らかくするお薬
酸化マグネシウム(マグミット)、ルビプロストン(アミティーザ)など
便中の水分を多くし、柔らかくします。ゆるくなりすぎたときは自分で薬の量を調整できます。高齢の方ではマグネシウムの数値が高くなりすぎることがあるので時折血液検査で確認します。

②腸を動かすお薬
センノサイド、ピコスルファート(チャルドール)など
腸を刺激し動かします。市販の下剤は大体がこの作用です。
毎日使い続けると効き目が弱くなってしまうので、
数日便が出ない時に使います。


これはトイレを我慢してしまうお子さんに多いのですが、一度便が詰まってしまうとお薬を使っても効果が出ないことがあります。その場合は浣腸や摘便で詰まっている便をしっかり出す必要があります。
便がお尻まで来ていない、おならすら出ないなどあれば何か原因があって腸が詰まってしまっている可能性があります。お薬の副作用である時もあります。その際は受診して相談してください。

以上2回にわたり便秘シリーズをお送りしました。
古川

便秘について 〜生活習慣編〜 診療所かわら版2017年10月号より

今月と来月の2回にわたり「便秘」について書いていこうと思います。
便秘と言っても毎日出ないと気になる人もいれば私みたいに3,4日出ないのは普通だという認識の人もいます。要は個人の受け止め方次第です(一応定義はありますが)。
今回は便秘改善のための生活習慣についてです。
●食事
一日三食規則正しく食べ、食物繊維や乳製品を摂り、水分をしっかり摂りましょう。朝起きた時にコップ1杯のお水を飲むと腸が刺激されます。
●タイミング
一番便が出やすいタイミングは朝食後です。
●姿勢
腸の出口の構造上、「考える人」のように和式便所でしゃがんだ姿勢が理想的な姿勢と言われています。洋式トイレでは前傾姿勢になり、かかとを上げたり足台を置いたりして肘を太ももの上に乗せられるようにするといいです。
●運動
適度な運動は便秘の予防につながります。
●マッサージ
大腸の通り道に沿ってお腹を「の」の字にマッサージすると腸の動きが良くなります。

来月は治療編です。
古川

新年度のご挨拶 〜 診療所かわら版2024年4月号より 〜

例年になく少なかった雪が解け、畑の土が顔を出していますね。たった1分の通勤時間でも日差しに、はっきりと春を感じます。診療所は3人の新任の医師を迎え新たなスタートを切りました。この数年不在だった副所長クラスに堂坂医師が着任。「いつか一緒に仕事ができたらうれしいな」と思っていた頼もし...