2018年4月19日木曜日

新年度のご挨拶 〜診療所かわら版 2018年4月号〜

村営牧場の日の出.




















 例年になく雪の多い冬でしたが、暖かい日が続き畑の土が広く顔を出し始めました。
 農家の皆さんは徐々に仕事が忙しくなってきた所と思います。
 ランニングが趣味の私も診療所の隣にある「健康増進室」を飛び出し、外を走り始めたところです。やはり外を走るのは気持ちがよいですね。同じく外を走ったり散歩される住民の皆様とのご挨拶にも心が癒やされます。
 さて、皆様は「在宅医療・介護連携推進事業」をご存じでしょうか? 超高齢化社会を見すえて、地域の皆様が安心してこの村で最後まで、自分らしく暮らせるための準備を平成30331日までに整えよう、という村の最重要事業の1つでした。
 この数年、診療所と役場保健福祉課、社会福祉協議会が協力して体制整備に取り組み、非常によい体制を整えることができました。今日はその一部をご紹介したいと思います。

(1)  訪問看護ステーションかしわのもり サテライト「はれ」の設置
更別村には訪問看護ステーションがなく、これまで鹿追町の「かしわのもり」の看護師さん来てくれていましたが、ついに今年更別村に事業所が設置され、訪問看護師さんが更別村に常駐します。在宅生活の医療面でのサポートがより充実します。
(2)  帯広市・つがやす歯科との業務提携
外来や訪問における虫歯や歯周病治療だけではなく、歯科医の視点で食事や栄養、介護などトータルでアドバイス頂ける、帯広市・つがやす歯科との業務提携を結びました。
(3)  連携コーディネーターの設置(募集中!)
まだ募集中の段階ですが、村民の方が帯広の大きな病院に入院したときにスムーズに安心して更別での生活に戻れるようサポートする新しい職種を診療所に配置する予定です。

 元気に自立してお暮らしの皆様にはまだピンと来ないかも知れませんが、いざ病気をして日常の暮らしにサポートが必要となったときに、必ずや頼れる存在になって下さいます。そしてこれは他の町村ではまだ実現できていないところが多いのです。
 やるべきことはまだまだ山積みではありますが、少子高齢化を迎えるこの村のこれからの数十年を明るいものにするための土台になることは間違いありません。

 こういった取り組みを広く住民の皆様にお知りいただけると幸いです。


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